研究科 | 生命農学研究科 |
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分野 | 応用生命科学専攻 |
専門 | 糖鎖生命科学 |
経験 | データサイエンティスト育成事業先進データ科学プログラム修了 |
私は現在、癌化への関連性が疑われるシアル酸転移酵素ST8Sia6について研究しています。細胞表面はタンパク質や脂質に結合した糖鎖で覆われており、癌化によりこれらの糖鎖構造中の酸性糖シアル酸の修飾が増えることが知られています。この糖鎖構造の変化が癌の浸潤や転移などの悪性形質と関わると考えられていますが、その詳細な分子メカニズムは解明されていません。最近の私自身が行ったデータベース解析および悪性形質の評価からST8Sia6が広範な癌細胞に強く発現し、癌形質の悪性度を高める傾向をもつことが明らかになりました。そこで癌治療への応用研究を遂行するため、ST8Sia6の悪性形質獲得メカニズムの分子レベルでの解明を目指しています。生命科学は複雑怪奇でいまだ謎に包まれている現象の多い学問分野です。ドライとウェット、両方向のアプローチを行えるようなデータサイエンティストは未だ数が多くありません。私は両方向から謎の解明に取り掛かることで、さらなる未知の研究の種を発見し、最終的に多くの人の命を救うことの可能な研究者になりたいです。