私は、モデル生物の分裂酵母（Schizosaccharomyces pombe）を用いて、寿命の研究を行っています。分裂酵母はヒトと同じく真核生物であり、遺伝学的操作が容易であるという特徴があります。遺伝学を通して、生物に普遍的な寿命制御機構を解明することでヒトの寿命制御への応用が期待されます。酵母の寿命は分裂寿命（RLS: replicative lifespan）と経時寿命（CLS: chronological lifespan）の2種類ありますが、私は経時寿命の解析を中心に行い、寿命に関する新たな知見の発見を目的として研究を行っています。
私の将来の希望は、社会全体に貢献できる人材となることです。基礎研究をベースとして新たな研究手法を開発できる多面的な思考力を持った研究者、または、健康ブーム、日常の生活、機械学習をはじめとする情報学と生命医科学が密接に関与した事業を独自の視点を活かして展開するアントレプレナーになりたいです。研究者、アントレプレナーのいずれであっても健康寿命を延ばすという同一の大局的な目標を貫きたいです。