研究科 | 生命農学研究科応用生命科学専攻 |
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分野 | 動物細胞機能研究室 |
専門 | 糖鎖生物学 |
経験 | 2017年8月より約1か月間 Monash College(オーストラリア)へ留学 |
糖鎖はグルコースやガラクトース、N-アセチルグルコサミンなどの単糖が鎖状に結合した構造で、タンパク質や脂質を修飾しています。糖鎖は細胞認識やシグナル伝達の調節を介して、免疫、受精、発生など様々な生理学的現象に関与していることが知られています。私は、糖鎖を構成する単糖のうち、糖鎖の非還元末端に存在する酸性9炭糖であるシアル酸に着目しています。脊椎動物におけるシアル酸の主要な代謝経路はすでに明らかになっているにも関わらず、代謝に関与する酵素や輸送体が疾患とどのように関わっているのかについてはあまり明らかとなっていません。そこで、現在は、シアル酸単糖の合成と分解に関わる酵素が疾患とどのように関連し、どのような生物学的意義をもっているのかを解明することを目的として研究を行っています。
将来は、大学院で学んだ専門的な知識や論理的思考力を活かし、行政に携わることで社会に貢献していきたいと考えています。