研究科 | 創薬科学研究科 |
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分野 | 細胞分子情報学分野 |
専門 | 画像処理 |
私は情報学を専攻し、生命医科学ドメインの画像処理に携わってきました。 修士課程では情報学研究科に所属し、肺微細構造抽出に取り組みました。肺微細構造は「マイクロCT」と呼ばれる高解像度CTで画像化できますが、その複雑な三次元的分布から構造抽出に課題がありました。そこで私は、距離変換を応用した「不明瞭構造強調フィルタ」の開発に取り組みました。 現在は創薬科学研究科に移籍し、情報学研究科での経験を活かして、深層学習を用いた細胞画像解析に携わっています。深層学習には大量のデータが必要とされますが、バイオデータは収集コストが高く、AI技術の実用化に障壁があります。深層モデルのロバスト性や有効性を、データの質と量に着目して検証していきたいと考えています。 私の将来的な目標は「生きたい」という願いに貢献することです。情報学の技術的側面の探究に加え、CIBoGプログラムによる生命医科学系研究者との連携を通じて、実学的な応用の目も養いたいと考えています。