研究科 | 岐阜大学大学院 連合農学研究科 生物資源科学専攻 |
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分野 | 生物有機化学研究室 |
専門 | 核酸有機化学 |
経験 | 日本化学会第100回年会 講演者 |
核酸医薬の一種であるアンチセンス核酸への応用を志向した新規の化学修飾型ヌクレオシドアナログの開発と機能評価について研究している。すでに2種類の新規チミジンアナログ:(S)-5'-C-アミノプロピルチミジンと(S)-5'-C-アミノプロピル-2'-フルオロアラビノチミジンの創出に成功し、また、それらアナログを導入したオリゴヌクレオチドの物理的・生化学的な機能を評価し、(S)-5'-C-アミノプロピル-2'-フルオロアラビノ修飾型が比較的に高い有用性を示すことを明らかにした。現在では、がん関連遺伝子を標的とした新規なアンチセンスギャップマーの創出に注力している。それに加え、コロナ渦で大活躍したmRNAワクチンの性質向上を志向し、博士後期課程では化学修飾型mRNAに関する研究を行う予定である。 将来、核酸医薬やmRNAワクチンを用いた個別化医療、特にがんに対する新しい医療手段の開発に関わりたいと考えている。