これまで、血液内科、造血細胞移植の分野で臨床医学の研鑽を行ってきました。造血細胞移植を受けた患者さんは、生活習慣病、二次がん、免疫能低下、慢性移植片対宿主病などさまざまな問題を抱え、長期的なフォローアップが必要です。これらの患者さんの診療や政策策定に役立てるよう、造血細胞移植後の長期フォローアップ患者数を推計することを目的とし、データベースを融合した研究に取り組んでいます。また、他の分野にも応用できるような、新しい生存指標の開発にも取り組んでいます。将来は、臨床医学、疫学、生物統計学、情報科学などの分野を融合し、さまざまなデータベースを融合した研究に取り組み、臨床診療に還元することを目指しています。また、情報過多の時代であり、しばしば医療者や患者さんが適切な情報を選ぶことが難しいことがあります。より分かりやすく、適切な情報を得られるよう、貢献していきたいと思います。